ソフトテニス元日本代表前衛のツバサです。
この記事ではソフトテニスの駆け引きにおいて重要な「3大要素」について詳しく解説していきます。
駆け引きの3大要素とは
駆け引きの3大要素とは、駆け引きを行う上で重要な3つの要素のことです。
駆け引きの3大要素
- 相手の特徴
- 試合の状況
- 自分の動き
実はこの3大要素を理解していない場合それは駆け引きではなく完全に運任せの勝負と言えます。
後半で実際の展開を例にわかりやすく解説するので、まずはこの3大要素について少し説明します。
①相手の特徴
3大要素の中で最もわかりやすいのがフォームの癖や、性格・思考回路といった「相手の特徴」です。
●流しに打つのが得意
●勝っている場面では攻めてくる
➡︎逆クロスにシュートボールを打ちそう
そのため基本的に相手の特徴だけでは動かず必ず他の2つの要素と合わせて考えるようにしましょう。
②試合の状況
次にわかりやすいのがゲームカウントやポイント、互いのペアの調子といった「試合の状況」です。
●相手後衛は調子が悪い
●ファイナル6-4で自分のマッチポイント
➡︎ロブでセンターに1本預けてきそう
この要素はポイントが始まる前に落ち着いて考えることができるので毎回サーブを打つ前もしくは打たれる前に状況を整理する癖をつけるようにしましょう。
③自分の動き
最後は試合の前半や直前のポイントでの行動、フェイント・モーションといった「自分の動き」です。
●直前のポイントでクロスボレーを決めた
●もう一度出るモーションをかけた
➡︎ストレートにロブでかわしてきそう
他の要素だけで相手の打つコースを判断できないときに自らコースを誘導することができるので、この要素こそ前衛の面白さ、そして駆け引きの醍醐味と言えるでしょう。
+α=感覚
タイトルにもある「+α」は自分が今までの経験で得た「感覚」による予測です。
他の3要素から情報がどれだけ集まろうと、相手が打つコースを確実に予測することは不可能です。
そのため最後は今までの試合経験で培った感覚や勘を頼りに動くことになるため、これも駆け引きをする上で無視できない要素と言えます。
3大要素を合わせることで
各要素ごとに例を載せましたが、それぞれの要素だけでは駆け引きをする上での情報が明らかに足りないことがわかると思います。
しかしこの3大要素をそれぞれ組み合わせることで、駆け引きをかなり有利に進めることができるようになるので、実際に具体例を挙げて考えてみましょう。
●引っ張りに打つのが得意
●勝っている場面では抜きにくることが多い
②試合の状況
●左ストレート展開
●カウント1−3で自分が負けている
③自分の動き
●ストレートに出るフェイントをかけた
なぜなら3大要素を踏まえると、相手がクロスに打ってくる可能性が高いことが予想できますし、仮にストレートやクロスロブを打たれたとしても、後衛がカバーできるため失点には直結しません。
通されると失点に直結するクロスを抑える
ここまで理想的な駆け引きを実践で行うのは難しいですが、3大要素を常に意識して試合に臨むことで駆け引きのレベルは必ず上がっていきます。
まとめ
駆け引きの3大要素
- 相手の特徴
- 試合の状況
- 自分の動き
次回から3つの記事に分けて、3大要素についてそれぞれ深く掘り下げて解説していきます。