ソフトテニス元日本代表前衛のツバサです。
この記事では「駆け引きの3大要素+αを理解する」で解説した、3大要素の中の「試合の状況」について深く掘り下げていきます。
駆け引きの3大要素
- 相手の特徴
- 試合の状況⬅︎
- 自分の動き
駆け引きがしやすい状況・場面
ソフトテニスの醍醐味とも言える「駆け引き」ですが、実は前衛にとって駆け引きがしやすい状況や場面がいくつか存在します。
なぜなら後衛に比べて移動する距離が少なく、また相手をよく観察することのできる時間が取れるため、基本的には前衛の方が駆け引きを有利に進めやすいからです。
今回は前衛が有利な状況・場面をピックアップして4つ紹介します。
前衛が駆け引きをしやすい状況・場面
- 相手が動いて打つとき
- 相手に時間・余裕があるとき
- 相手の調子が良いor悪いとき
- 相手にとって大事なカウントのとき
①相手が動いて打つとき
1つ目は、相手が中ロブで走らされたときや、バックに打たれたボールを回り込んだときなど、大きく動いてから打つとき。
多くの後衛は動いて打つときに自分の癖や行動パターンが表れやすく、また前衛を見る時間も少ないため、前衛からすると最も駆け引きがしやすい場面と言えます。
このように動いて打つときには決まった行動を取る後衛も少なくないので、駆け引きというよりも「パターン」として簡単に得点することができます。
②相手に時間・余裕があるとき
2つ目は、相手が高いロブをトップ打ちするときや、定位置から動かずに打つときなど、相手に時間や余裕があるとき。
1つ目の「相手が動いて打つとき」とは正反対の状況ですが、後衛を観察する時間が多く取れるため、相手との間合いを合わすのが得意な前衛は駆け引きがしやすいはずです。
しかし相手後衛も同じように前衛を見ることのできる時間が長くなるため、駆け引きがしやすい反面、駆け引きのレベルがわかりやすく表れる場面とも言えます。
③相手の調子が良いor悪いとき
3つ目は、相手の調子が普段より明らかに良いときや悪いとき、または試合中の流れが良いときや悪いとき。
多くの後衛は自分がプラスのとき(調子や流れが良いとき)には流れに任せて単調に、逆にマイナスのとき(調子や流れが悪いとき)には深読みしてプレーすることが多いです。(正反対の後衛も一定数います)
このようなときはボールを打つテンポや打つ球種(シュートかロブか)がわかりやすく変わるので、自分もそれに合わせることで駆け引きがしやすくなります。
相手がプラスのときに単調に、マイナスのときに複雑になるタイプなのか、もしくは反対のタイプなのか、どちらか早い段階で見極めることが大切です。
④相手にとって大事なカウントのとき
4つ目は、試合の1本目や、カウント3-2、デュース、マッチポイントなど、ゲームの勝敗を左右する大事なカウントのとき。
このような大事なカウントでは無意識的にいつも同じようなコースに同じような球種を打つ後衛が多いです。
大事なカウントで相手後衛が打ってくるコースをある程度予測できていれば、駆け引きがしやすいだけでなく試合展開をかなり有利にコントロールすることができるはずです。
まとめ
前衛が駆け引きをしやすい状況・場面
- 相手が動いて打つとき
- 相手に時間・余裕があるとき
- 相手の調子が良いor悪いとき
- 相手にとって大事なカウントのとき
ソフトテニスでは「駆け引きをするべき場面」と「駆け引きをするべきではない場面」があるため、日頃から駆け引きのタイミングについて意識しながら練習や試合に取り組みましょう。
相手と駆け引きがしやすい状況・場面については以上です。