ソフトテニス元日本代表前衛のツバサです。
この記事ではソフトテニスの陣形のひとつ「ダブル前衛」の戦術と対策について詳しく解説していきます。
ダブル前衛とは
ダブル前衛とは下の画像のように、2人がネット際でプレーする攻撃的な陣形のことです。
基本的にノーバウンドで相手のボールを返すため決定力は非常に高いですが、ネットから少し離れた位置でプレーすることが多く、その分ハイリスクハイリターンな陣形とも言えます。
ダブル前衛の戦術
ダブル前衛の戦術の基本はとてもシンプルで、以下の2つを常に繰り返すことになります。
ダブル前衛の戦術
- サーブレシーブやストロークから陣形につく
- ネットプレーで相手の体勢を崩して得点する
定番の戦術をいくつか挙げながら解説していきます。
①カットサーブからのネットプレー
短く弾まないアンダーカットサーブを打って、ダブル前衛の陣形につく戦術です。
カットサーブはボールの滞空時間が長いため陣形につきやすく、また相手のレシーブも浮きやすいため、ダブル前衛のペアは必ず習得するべきサーブです。
サービスゲームを安定してキープするためにも、この戦術は高いレベルで実践できるようにしておきましょう。
②レシーブからのネットプレー
レシーブで有効打を打って、ダブル前衛の陣形につく戦術です。
特にセカンドレシーブは攻めながら陣形につきやすいので、ペアでいくつかパターンを持っておくと簡単に得点することができます。
ファーストレシーブが中途半端になってしまったときは、無理せずに一度下がって体勢を立て直すようにしましょう。
③アプローチショットからのネットプレー
ラリー中に有効打を打って、ダブル前衛の陣形につく戦術です。
陣形につくまでに足元を攻められるリスクが高いので、相手が攻めづらいボールを打ってから陣形につく必要があります。
センターへのシュートボールやコース変更のロブなど、相手を動かすショットや滞空時間の長いショットがおすすめです。
ダブル前衛の戦術まとめ
ダブル前衛の戦術
- カットサーブからのネットプレー
- レシーブからのネットプレー
- アプローチショットからのネットプレー
この3つのパターンから陣形についた後は、ボレーとストロークの応酬になります。
つまりダブル前衛で楽に得点するためには、ネットプレーの技術と同じくらい、どのようにして陣形につくかが重要だということです。
ダブル前衛の対策方法
次にダブル前衛の相手と試合をするときの対策方法について解説していきます。
ダブル前衛の戦術がシンプルな分、対策も以下の2つのポイントを押さえるだけで大丈夫です。
ダブル前衛の対策ポイント
- サーブレシーブで有利な状況を作る
- ラリー中の配球を工夫する
①サーブレシーブで有利な状況を作る
ダブル前衛はサーブレシーブからのネットプレーが一番の得点源なので、そこで簡単に得点されないことが大切です。
基本的にサーブレシーブではこの2点を徹底すれば、互角以上の状態でラリーに持ち込むことができます。
特にカットサーブのレシーブは勝敗を左右する重要なポイントなので、狙ったコースに正確に打てるよう練習を重ねましょう。
②ラリー中の配球を工夫する
ダブル前衛が陣形につくと焦ってしまう方が多いですが、実は配球次第でこちらも簡単に得点できる場面なんです。
基本的にラリーの1球目や試合の前半は、相手のポーチボレーを警戒しつつ、センターに低いボールを集めます。
センターから打たれるボレーはフォローしやすく、また相手がお見合いして得点やチャンスボールに繋がることも多いからです。
そして2人の意識やポジションがセンターに集中してきたタイミングでサイドに展開して得点を取りにいきましょう。
また単調な攻めにならないよう、中ロブなど意外性のあるボールも取り入れて、相手にコートを守りづらくさせることも大切です。
ダブル前衛の対策まとめ
ダブル前衛の対策
- カットサーブを狙ったコースに返す
- 深いファーストサーブを確実に入れる
- 配球を工夫して得点を取りにいく
ダブル前衛は攻めが強い反面、対策されると弱点が見えやすい陣形です。
相手のペースに飲まれないよう、落ち着いて常にコートを広く使うことを心がけましょう。
まとめ
ダブル前衛はシンプルかつ難しい陣形なので、長所と短所を理解した上で戦術を立てるようにしましょう。
ダブル前衛の戦術と対策については以上です。