ソフトテニス元日本代表前衛のツバサです。
この記事では実力差のある格上や格下の相手と戦うときに有効な、戦術の使い分け方について詳しく解説していきます。
格上の相手に有効な戦術
経験豊富な強豪校の選手など格上の相手に勝つためには、実力差が表れる前に決着をつける必要があります。
そのためラリーになる前の「サーブレシーブ」で得点を重ねる短期決戦の戦術が有効です。
サーブから得点する戦術
サーブから得点する方法は大きく分けて以下の3つです。
サーブから得点する方法
- サービスエース
- サーブ&ネットプレー
- サーブからの3球目攻撃
①サービスエース
ダブルフォルトのリスクは高いですが、セカンドサーブでエースを狙いにいくのも格上との試合では有効です。デュースのアドバンテージのときなど大事な場面で活用しましょう。
②サーブ&ネットプレー
●後衛サーブ
後衛が狙ったコースにファーストサーブを入れることさえできれば、なかなかの確率で得点に繋がる戦術です。サーブのコースと前衛が動く方向を事前にサインなどで把握しておくようにしましょう。成功率がグンと上がります。
●前衛サーブ
格上相手にサーブ&ボレーで得点するのは難しいですが、前衛が1人で1点取ることができるパターンです。低いボールを無理やり決めようとすると大抵ミスになるので、無理なボールはローボレーで確実に返すようにしましょう。
③サーブからの3球目攻撃
最もサーブから得点しやすい、ソフトテニスの基本の攻撃パターンです。サービスエースやサーブ&ボレーが現実的に難しいペアは、この3球目攻撃を徹底的に練習する必要があります。
レシーブから得点する戦術
レシーブから得点する方法は大きく分けて以下の2つです。
レシーブから得点する方法
- 前衛アタック・ツイスト
- レシーブ&ネットプレー
①前衛アタック・ツイスト
●前衛アタック
前衛アタックは通れば高い確率で得点になりますが、ボレーされると失点になりやすい、ハイリスクハイリターンのコースです。打つタイミングやコースも重要ですが、打った後にはすぐフォローの態勢に移ることも忘れないようにしましょう。
●ツイスト
ツイストを打てるのは相手のサーブが短いときのみですが、相手後衛を前に出すことで攻め方のバリエーションが広がります。打つフォームで見抜かれないよう、短さよりも意外性を意識すると得点に繋がりやすいです。
②レシーブ&ネットプレー
●後衛レシーブ
ローボレーが苦手な前衛からは非常に得点しやすいパターンです。しかしレシーブが浮くと逆に叩かれてしまうので、無理して打つのは避けましょう。
●前衛レシーブ
サーブ&ボレーよりも簡単に、前衛が1人で1点取ることができるパターンです。ポジションについて一度止まる必要があるので、レシーブは少し滞空時間のある中ロブを打つと成功しやすいです。
格下の相手に有効な戦術
自分達より明らかに格下の相手と戦うときは、急がずセオリー通りにプレーすることで安定して勝つことができます。
そのためハイリスクなプレーや意外性のあるプレーではなく、相手を崩してから確実に得点を重ねる戦術が有効です。
格下の相手に有効な戦術
- サーブレシーブで有利に立つ
- センターへの攻撃から崩す
- 難しい展開に持ち込む
①サーブレシーブで有利に立つ
●サービスゲーム
ファーストサーブを確率よく入れ続けて相手にセカンドレシーブのチャンスを与えないこと。これが格下相手のサービスゲームで最も重要なことです。またセンターにサーブを入れると角度のついたコースにレシーブを打たれづらいというメリットもあります。
●レシーブゲーム
クロス・センター・ストレートロブなど、相手を動かす有効打を打つことで、次のボールで有利に立つことができます。無理してレシーブエースを狙う必要はなく、常に有利な展開をキープすることが最も重要です。
②センターへの攻撃から崩す
サーブレシーブと同様、ラリー中もセンターにボールを集めることで、相手の攻めからコートを守りやすくなります。ラリー中に相手のポジションと意識をセンターに集中させ、勝負どころでサイドに打ち込んで得点する基本的な戦術です。
③難しい展開に持ち込む
前衛のポジショニングの差が表れやすい、難しい展開に持ち込む戦術も格下との試合では有効です。特にストレート展開やロブ展開になると急に動けなくなる前衛も多いので、1ゲーム目など試合の前半には積極的に試してみましょう。
まとめ
格上・格下の相手に有効な戦術
- 格上と戦うときはサーブレシーブで得点を重ねる短期決戦の戦術が有効
- 格下と戦うときは相手を崩してから確実に得点を重ねる戦術が有効
本番の大会では様々なレベルの相手と戦うことになるので、日頃から相手のレベルに合わせたプレースタイルを確立させておく必要があります。
ソフトテニスにおける格上・格下との試合で有効な戦術については以上です。