元日本代表前衛の@zenei_tubasaです。
ソフトテニスのガットのテンションは何ポンドが適正なのか?
結論から書きますと、私は以下の表が大体の目安だと考えております。
ガットのテンションの目安
ジュニア | 25ポンド前後 |
女子中学生 | 27ポンド前後 |
男子中学生 | 29ポンド前後 |
女子高校生 | 29ポンド前後 |
男子高校生 | 30ポンド前後 |
女子社会人 | 29ポンド前後 |
男子社会人 | 32ポンド前後 |
しかし注意してほしいのは、ガットの適正テンションは人それぞれ全く異なるということです。
上の表はあくまで私が中学生や高校生の男女を指導する中で、平均や目安としてまとめた程度のものなので、この記事を最後まで読んでから、あなたの適正のガットのテンションについて検討してみてください。
ソフトテニスのガットについての予備知識
ラケットにガットを張る強さのことを「テンション」と呼び、ガットを強く張ると「テンションが高い」と、弱く張ると「テンションが低い」と表現します。
ガット張る強さは「ポンド」という単位で表し、25ポンドから32ポンドくらいのテンションで張る選手が多く、私もそれをおすすめしています。
少し前にプロの船水颯人選手がガットをゆるく張っていると公表したこともあり、28ポンド前後のテンションでガットを張るトップの選手も増えているそうです。
ガットのテンションで変わること
ガットのテンションの張り具合によって大きく変わるポイントは以下の2つです。
- ボールの飛びやすさ
- 打ったときの打球感
それぞれ詳しく解説していきます。
1. ボールの飛びやすさ
ガットを張るテンションの差で最もわかりやすい違いがこれです。
インパクトの瞬間ガットが”たわむ”ことでボールは飛んでいくため、テンションが高いとボールは飛びにくく、テンションが低いとボールは飛びやすくなります。
例えばテンションが高すぎるガットを張ったラケットでボールを打つと、まるでフライパンでボールを打っているような感覚になります。
先ほどの表でジュニアから男子社会人に進むにつれて、ガットを張るテンションが高くなっていたのはこれが最大の理由です。
ジュニアの選手が32ポンドのガットでボールを打っても飛びづらいですし、男子社会人の選手が25ポンドのガットでボールをコートに収めるのは難しいということですね。
2. 打球感
もうひとつは打ったときの感覚の違いです。
ガットのテンションが高いと、ガットからボールがすぐに離れていくため「球離れがいい」と言われ、逆にガットのテンションが低いと、ガットとボールがくっついている時間が長いため「球持ちがいい」と言われます。
そのためボールを叩くように速いスイングスピードで打ち抜きたい選手には高いテンションが、ガットでボールを掴むようなイメージでコントロールして打ちたい選手には低いテンションがおすすめです。
最近はあまり関係ないようですが、昔は後衛の方が前衛より何ポンドか高いテンションでガットを張った方がいいと言われていたのはこれが理由ですね。
まとめ
初心者の方のために目安のテンションを表にしましたが、ガットの適正テンションは人それぞれ異なります。
ジュニア | 25ポンド前後 |
女子中学生 | 27ポンド前後 |
男子中学生 | 29ポンド前後 |
女子高校生 | 29ポンド前後 |
男子高校生 | 30ポンド前後 |
女子社会人 | 29ポンド前後 |
男子社会人 | 32ポンド前後 |
そのためこの表は参考として、あとは自分の筋力やプレースタイル、ボールをどれだけ飛ばしたいか、どんな打球感が好みか、こういったことを考えながら、自分に合った理想のガットのテンションを見つけてください。
当然ラケットとの組み合わせも考慮する必要があるので、ラケットが硬めだからガットのテンションは低めに、といったような配慮も必要です。
ちなみに私は「ラケットの動作をいかにコンパクトに抑えられるか」をストロークでもネットプレーでも重視していたので、日本代表時代も当時からすると結構ゆるめな29ポンドでガットを張っていました。
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