「ダブル後衛とは戦いたくない…。」
このような言葉をよく耳にします。
確かにダブル後衛が相手の場合、かなりの長期戦になることは覚悟しなければなりません。
しかしダブル後衛の弱点を理解して適切な対策をとることで、雁行陣相手よりも楽に勝てるようになります。
そこで今回はダブル後衛の弱点と、それを利用した戦い方を紹介していきたいと思います!
ダブル後衛の弱点とは?
得点力が低い
まずダブル後衛最大の武器は、2人が後ろにいることで生まれる「守備力の高さ」です。
相手前衛にボレーやスマッシュを打たれたとしても、高い確率でフォローすることが可能です。
しかし守備に重点を置いているということは、その分「得点力」は雁行陣よりも低くなります。
ネットプレー担当の前衛がいないのですから当然ですよね。
つまりダブル後衛は相手に得点を取られにくい分、同じように得点を取りにくいということになります!
すべての範囲に打たれる
相手が雁行陣の場合、前衛のポジションや動きを見て、空いているコースに打つ必要があります。
しかしダブル後衛の場合どうでしょう。
相手前衛がいないため、すべての範囲に思いきり打ち込むことができますよね?
これがダブル後衛にとって最大の弱点になります。
コート全体をカバーするのはもちろん、トップ打ちからツイストまで様々な球種に対応する必要がありますからね!
ダブル後衛の対策法とは?
・得点力が低い
・すべての範囲に打たれる
以上の2つの弱点を踏まえた上で、どのようにダブル後衛と戦うのがベストなのか?
答えはとてもシンプルです。
星のマークの部分、つまりセンターにボールを集めるだけでいいんです。
下手な方の後衛ばかり狙う戦術もありますが、その戦い方はおすすめしません。
片方が極端に下手な場合はそれでも通用しますが、強いダブル後衛相手だとそうはいかないからです。
センターにボールを集めた方が、必ず楽に戦うことができます!
ダブル後衛にセンター攻めが有効な理由
⑴相手の打てる範囲が狭くなる
そもそもテニスには「センターセオリー」という言葉があります。
超簡単に説明すると「打てる状況ならできるだけセンターに打て!」という意味です。
なぜならセンターにボールを集めることで、相手の打つことのできる範囲が最も狭くなるからです。
サイドからとセンターからの打てる範囲を比較すると一目瞭然ですよね。
センターからだと角度のついたボールを打つことができず、パッシングも前衛に取られやすいです。
ダブル後衛のただでさえ低い得点力をさらに半減することができるので、安心して試合を運ぶことができます!
⑵前衛が動きやすくなる
センターにボールを集めると、前衛はラリー中に大きくポジションを変える必要がなくなります。
前衛にとってこれほど助かることはありません。
一球一球、相手後衛をじっくりと観察して駆け引きを行うことができるからです。
さらに相手の打てる範囲が狭いため、ギリギリまで我慢してスタートすることができます。
パッシングもセンターからサイドに飛んでくるためボレーしやすいですよね?
後衛がセンターにボールを集めることで、前衛からすると「攻めやすく守りやすい」最高の環境になるんです!
⑶意識を集めることができる
センターにボールを打ち続けることで、後衛2人の意識をセンターに集めることができます。
すると大体のダブル後衛は無意識のうちにセンターに寄ってきます。
そのタイミングを見計らって、サイドへ角度のついたシュートボールを打ちましょう。
あまり速くないボールでも得点に繋がる可能性が高いです。
守備力の高いダブル後衛相手にストロークで得点できるのは大きいですよね!
⑷迷わせることができる
先ほどのコートの図をもう一度見てください。
星のマークがセンターよりやや左側にありますよね?
これは相手が2人とも右利きの場合を想定して、わざとずらしているんです。
完全にど真ん中に打った場合、普通は迷うことなくフォアハンド側の後衛が対応します。
そこでセンターよりわずかに左側に打つことで、バックハンド側の後衛がバックで対応するか、フォアハンド側の後衛が少し動いて対応するか、迷わせることができるんです。
かなり繊細なコントロールが必要ですが、確実に有効なので自信のある方は試してみてください!
(※相手が2人とも右利きの場合を想定しているので、センターが両方フォアハンド、もしくはバックハンドの場合はセンターど真ん中に、左利き同士の場合はセンターよりやや右側に、といったように、状況に応じて変えてくださいね。)
まとめ
今回の内容をまとめると、
・得点力が低い
・すべての範囲に打たれる
⑴相手の打てる範囲が狭くなる
⑵前衛が動きやすくなる
⑶意識を集めることができる
⑷迷わせることができる
といった感じですね!
厄介に思えるダブル後衛ですが、今回紹介した戦い方を実践することで、楽に試合を運ぶことができます。
ダブル後衛と試合するときには、この対策法を思い出してくださいね!
ダブル前衛の対策についての記事はこちらからご覧ください。
最後までありがとうございました。
SNSで拡散してもらえると嬉しいです!
関連記事は下からご覧ください。
ツバサでした!