元日本代表前衛の@zenei_tubasaです。
今回は少し前に検討されていた”ソフトテニスにおけるカットサーブ禁止”について、その後どうなったのか解説していきます。
結論から書きますと、少なくとも当分の間はカットサーブ禁止になることはないと思われます。
カットサーブ禁止の動向
カットサーブが禁止にならないという根拠は「日本ソフトテニス連盟の事業計画書」です。
2015年〜2016年度の事業計画書には、確かに”肩から下でのカットサービスの禁止について検討を行う“と記載があったのですが、それ以降は全くそのような文言はありません。
そのため当分の間は安心なのですが、そもそもソフトテニス独自のサーブとも言えるカットサーブの禁止が検討されていた理由は何だったのでしょうか?
カットサーブの禁止が検討されていた理由
結論から書きますと、カットサーブの禁止が検討されていた原因は「カットサーブを打ってダブル前衛」という戦術により、ソフトテニスの魅力であるラリーや駆け引きが極端に少なくなってしまう可能性があったからです。
確かにトップレベルのダブル前衛は本当に強く、カットサーブからのボレーやスマッシュでポイントが終わってしまうことは多々あります。
カットサーブの魅力や難しさを知らない、ソフトテニス未経験の方から見ると「地味で迫力のないスポーツだなあ」と思われてしまうかもしれません。
ソフトテニスを普及してもっとメジャーな競技にしたい連盟の立場からすると、ダブル前衛が流行している原因でもあるカットサーブを禁止するべきではないのか…という気持ちもわかりますよね。
カットサーブからダブル前衛の現在は?
カットサーブの禁止が検討されていた”2015年〜2016年”には、ダブル前衛が大流行していた印象でしたが、現在はかなり落ち着いたように思えます。
ダブル前衛は攻撃力が高い反面ハイリスクな陣形ですし、意外とシンプルに対策できるという理由もあるでしょう。
また改めて雁行陣のバランスの良さや安定感が再認識された印象もあります。
私が現役の頃はペアの9割が雁行陣でしたので、さまざまな陣形や戦術が出てくるのは面白いのですが、やはり見ていて一番面白いのは雁行陣同士の試合です。
今回カットサーブを禁止することなく、戦術や対策によってダブル前衛の流行を落ち着かせることができたのは、ソフトテニス界にとって非常に意味のあることだったと思います。
まとめ
「日本ソフトテニス連盟の事業計画書」を見る限り、当分の間はカットサーブが禁止になることはないと思います。
カットサーブはソフトテニス独自の柔らかいボールの特性を活かした「技」とも言える魅力的なサーブです。
今後も同じようなことがあるかもしれませんが、ソフトテニスを普及するために技術を制限するのではなく、今回のように何か他の方法で解決できると良いですね。
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