あまりボールが弾まないソフトテニスでは簡単に有効打になり得るショートクロス。
そのため頻繁に打つ選手も多いかと思いますが、実はショートクロスには大きなリスクが潜んでいるんです…。
そこで今回はショートクロスの打ち方と、意外に高いリスクについて紹介します!
ショートクロスとは?
まずショートクロスとは皆さんご存知、画像のような角度のついた短いショットのことを言います。普通のストロークより一発で決まる可能性は高いですが、その分技術的に難しく、またリスクも高いショットです。
リスクの話は後ほど話すので、まずはショートクロスの打ち方について説明していきますね。
ショートクロスを打つ時のポイント
ショートクロスを打つ際、主に意識するポイントは2つです。
⑴コンパクトで鋭いスイング
これは短いボールを打つときの基本ですね。
普段と同じスイングで短いボールを打とうとしてもなかなか難しいです。
普段よりテイクバックとフォロースルーを小さくし、かつ素早いスイングをすることで、短くて速いボールを打つことができますよ!
いいコースに打てたとしてもボールがゆっくりでは意味がないですもんね。
このスイングを身に付けるための練習法は「速いレシーブを打つための練習法」こちらの記事に書いてあります!
⑵体重移動を早めにする
これはどういうことか?
まず普通のストロークだと、打つ瞬間に後ろ足から前足に体重移動をして打ちますね?
しかしショートクロスを打つ場合は、普段より早い段階で前足に体重を乗せておき、打つ瞬間にその前足で軽く跳ねながら打つんです。
つまり右利きの人ならスイングを始める瞬間から打ち終わりまで、左足一本でスイングをするということです。
しかしなぜ体重移動を早めにする必要があるのか?
それはスイング中に体重移動をしないことで、身体の後ろから前への移動距離を抑えることができ、その結果自ずとコンパクトなスイングになるからです。
逆にいうと体重移動をいつも通りしっかりした上で短いボールを打つのは難しく、また合理的ではありません。
ちなみに前足で跳ねながら打つ理由ですが、それはインパクトの瞬間に身体全体が上にあがることで、自然と強烈なドライブ回転をかけることができるからです。
イメージとしては曲げた左膝を打つ瞬間にピンと伸ばす、トップ打ちと同じような感覚でオッケーです。
詳しくは「速くて重いトップ打ちの打ち方とは?」に書いてあります!
今回紹介したショートクロスの打ち方のポイントをまとめると、
⑴コンパクトで鋭いスイングをする。
⑵体重移動を早めに行い、前足一本で跳ねるイメージで打つ。
以上2点がショートクロスを打つときのポイントになります!
基本的にフォアハンドでのショートクロスを想定して説明しましたが、もちろんバックハンドでも打つことは可能です。
むしろ逆クロスへのショートクロスなんかはバックハンドの方が打ちやすいくらいです。それにはバックハンドをフォアと同じくらい自由自在に打てるようにする必要がありますけどね!
ショートクロスの打ち方のポイントは分かってもらえたと思うので、次にショートクロスを打つ際のリスクや注意点について話していきたいと思います。
ショートクロスのリスクと注意点とは?
ショートクロスを打つ際に最も気を付けたいことは「有効打にならなかった場合のリスク」なんです。
例えば正クロスに後衛がショートクロスを打ったとします。
一発で決まる、もしくは相手がギリギリ拾えるようなショットになれば良いのですが、もし相手が余裕で追いつくような甘いショートクロスになってしまった場合、そのボールは相手にとって絶好のチャンスボールになってしまうんです。
なぜならテニスというスポーツは、コートの外から打つときほど「死角がなくなる」からです。
その差はセンターから打つ場合と比べると歴然です。センターから打つ場合は角度がつかないため、基本的に打つことができる範囲は2つの赤い矢印の間のゾーンになります。
しかしコートの外から打つ場合は、下の画像のようにショートクロスで返せてしまうだけでなく、そのままサイドから回すようにストレートパッシングまで打つことができてしまいます。つまりほぼコートのどこへでも打ててしまうということですね。このコースのバックボレーが苦手な前衛の方、多いですよね?笑
つまり攻めようとしてショートクロスを打ったものの、ボールが甘いと逆に攻め返されて失点してしまうことが多々あるんです。
そのためショートクロスを戦術に取り入れたい選手はそのリスクも理解し、さらには絶対的な自信が持てるくらい技術を磨く必要がありますね。
以上がショートクロスのリスクになります!
成功すればサクッと簡単にポイントが取れる反面、ハイリスクなショートクロス。
習得すればプレーの幅が広がることは間違いないので、よく考えて戦術に取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後までありがとうございました。
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ツバサでした!